商標登録とは


商品やサービスを提供したり、提供を受けたりという、わたしたちの日常の経済活動の中で商標というものが、使用され、保護されていることを、「商標とは」でご理解いただけたと、思います。
ここでは、どういうことをすれば、あなたが使用している、又は使用としている商標が保護される状態になるのか、そして保護されている状態を維持継続することができるのか、を見ていくことにしましょう。
商標制度に定められた手続を特許庁に対してすることにより、そして一定の要件を満たすことが審査され、一定要件を満たす場合には商標登録され、あなたはその商標の独占排他的な使用権者になることができ、あなたの商標が保護される状態になるのです。
これが商標登録です。

わたしたちの身の回りの普通の品物は、誰が持ち主であるのか、誰が独占排他的な使用権者であるのか、はその品物を手に持っている人が持ち主であることに、疑問は生じません。
では、手に持てない大きな物、自動車や土地の場合はどうでしょう。
自動車の場合には、その鍵を手に持っている人が持ち主であったり、レンタル契約による正当な使用権者であることに、疑いはありません。
土地の場合には、「持っている」ことを誰にでもわからせるために、その土地の権利関係を公示する登記簿が作成され、そこに持ち主が記載される、登記という手続がなされます。

商標の場合も、「持っている」ことを誰にでもわからせるために、商標原簿が作成され、商標権者をはじめとする権利関係が公示されます。
ただし、土地は「何を」もっているのかが、境界杭などによって、誰もが土地そのものを見てわかりますが、商標は「何を」に相当するものが、しるしやマークを「商品やサービスに使用する権利」という観念的なものであるので、しるしやマークがどんなものか、だけでなく、それを使用する商品やサービスを誰にでもわからせる必要があります。
これらが商標原簿に記載され、公示され、土地の登記と同じように権利関係が確定され保護されることになるのです。
これが商標登録です。


では次に審査を通過し商標登録される一定の要件とは
どういうものがあるのかを見ていくことにしましょう。
要件は、まず、商標としての一般的適格性を欠いていないことが求められ、次に、具体的に公序良俗に反していないこと、他の人の商品やサービスと混同を生じないこと、商品やサービスの品質の誤認を生じないこと、などが要件とされています。
一般的適格性には、大きく分類して二つの要件があり、
一つ目は商標登録を受けようとする者が自分が提供する商品やサービスに使用することが求められます。自分が提供しない商品やサービスに使用する商標は要件を満たしません。
二つ目は商標登録を受けようとする、しるしやマークがその商品やサービスの「普通名称」、「慣用される名称」や「ありふれた名称」であってはならないが、そのしるしやマークが使用された結果、需要者が、誰が提供する商品かがわかるようになった場合は要件を満たす、といういわゆる特別顕著性が求められます。使用することによって、既に信用が化体した商標は要件を満たすことになります。


最後に、特許庁に対してする手続は、どんなものかを見ていくことにしましょう。
手続は、願書を特許庁に提出し、出願手数料を納付することで始まります。これを商標登録出願といいます。
願書には、出願人の住所氏名、商標登録を受けようとする商標とその商標を使用しようとする商品又はサービスを記載します。
願書が特許庁に受理されますと審査が始まり、審査官により前述の要件が全て満すと判断されれば、特許庁から登録査定の通知がされ、商標権の設定や登録料の納付を経て、商標登録されます。要件を全て満たさないと審査官に判断された場合には、特許庁から拒絶理由の通知がされ、これに対して願書の補正や意見書提出し、審査官に説明や反論などすることになります。審査官の判断が覆されない場合には、出願が却下されることになります。
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